SUSTAINABILITYサステナビリティ
ー 美の共生 ー
「サロンワーク」と「地球環境」の
調和のために
ルベルは、「環境」も美しさを構成する
一つの要素であると考え、
さまざまな環境活動を行っています。
これからも皆さまと一緒に、
“Beauty × Ecology”、
美の共生に取り組みます。
環境マネジメント
ISO14001への取り組み
ルベル事業部は、環境マネジメントの国際規格である「ISO14001」を、2000年に認証取得して以来、製品の企画、研究開発、製造、物流から全国の営業拠点での販売、教育活動に至るまで、マルチサイトによる環境マネジメントに継続して取り組んでいます。
取り組み
研究開発
環境に配慮した製品の処方研究
私たちは、環境負荷が少ないサロンワークを応援していくために、環境に配慮した製品の処方研究に取り組んでいます。原料・開発品の環境負荷を評価して、機能性向上を図りながら、より安全でより安心してお使いいただける製品を提案し続けます。
原料
生物多様性に配慮した原料、リサイクル原料の調査を継続して実施しています。環境に配慮した植物由来原料を積極的に採用し、原料レベルから環境負荷や安全性に独自の基準を設けて、製品へ展開します。
開発品
製造・使用・廃棄に至るまでの環境負荷を定量化し、開発段階から製品のライフサイクルにおける環境負荷低減を推進しています。サロンワークでの機能性や安全性を評価しながら、排水後に微生物によって分解されやすい処方や、泡キレなどを良くして水の使用量を減らす処方など環境に配慮した処方の研究を続けています。
工場
地域社会の一員として取り組む環境負荷低減施策
脱炭素社会へ向けた取組み
タカラベルモント株式会社は、機械設備の加工組み立てを担う大阪工場と、同じく機械設備と化粧品それぞれの研究開発、製造、及び物流ターミナル機能を併せ持った滋賀事業場の2拠点に主要工場を有しています。この2拠点に2014年度、2015年度と続けて、建屋に太陽光発電パネルを敷設しました。以来、当初計画を上回る年間約61万kWh(2017年総交流電力実績)の再生可能エネルギーを発電しています。再生可能エネルギーだけで工場の動力電源をまかなうことはできませんが、これを電力事業者が買上げ、送電網を通じて地域へ効率的に供給することによって、近年見られる気温変化による急な昼間電力の需要の変化にも、化石燃料による発電を抑えつつ対応できる状況となってきています。
日本は、安全性を最優先に、安定供給や環境への適合も図った再生可能エネルギーと原子力発電からなるゼロエミッション比率を、2030年度には全電力の44%程度に引き上げたいとしています。
(平成30年度 エネルギー基本計画より)
ルベル事業部では、Beauty×Ecologyの一環として、低炭素社会実現にむけた取組み「Fun to Share」に賛同しています。
排水処理設備
化粧品工場は、「マザーレイク」と呼ばれる琵琶湖の南、湖南工業団地にあります。排水水質基準の厳しい滋賀県にあって、化粧品工場では早くから、微生物を用いた廃液処理方法を導入し、2014年には事業場全体の稼働状況に伴い、増設しています。廃液処理で生じた汚泥は、産業廃棄物として適正にマニフェスト管理され、最終処分先においては、セメントや路盤材の再生原料へとリサイクルされることで、廃棄物を削減し、循環資源となる取組みにつながります。
大気汚染物質の排出削減と資源の有効活用
化粧品工場では、原料溶解のために大量の蒸気を必要とします。このボイラーの熱源を大気汚染物質の排出の少ない都市ガスにするとともに、調合釜冷却のために使用する水の経路にチラーを導入し、循環冷却とすることで、水資源の有効利用に努めています。
省エネルギー型照明への切替え
化粧品工場事務所にCCFL照明を導入し、化粧品ターミナルの高天井には、瞬時点灯消灯が可能で消費電力も水銀灯の4分の1の無電極照明を採用しています。また、2018年度には製造部の照明を100%、LED照明としました。これにより省エネルギー効果とともに、作業環境の向上も実現できました。
生産
生産ラインの自社保有で、紙パックを積極的に採用
不完全燃焼した場合にダイオキシンが発生するポリ塩化ビニル容器の使用量を削減するため1999年には、紙容器の組立てからパーマ剤充填までを自動で行う生産ラインを導入しています。
製品
ルベルの環境に配慮した製品(エコプロダクツ)の割合は85.0%*
ルベルでは、製品づくりにおいても環境への配慮を心がけています。「環境に配慮した製品」とは、製品の企画・開発において次に示す自社基準を1つ以上取り入れた製品のことを指します。
- * 2023年12月末時点 実績に占める割合
① 水質環境保全のための生分解性が良好な原料の採用
生分解性が良好な原料を基剤として配合。
② 石油系成分の使用をおさえる自然由来成分高配合処方
成分の由来の大半が植物等の非石油成分を94%以上配合した処方。
③ リフィル容器の採用
リフィル容器(パウチや紙パック等)の採用によるプラスチックの減量化。
④ バイオマスプラスチックの採用
容器素材および部材におけるバイオマスプラスチックの採用。
⑤ リサイクル素材の採用
容器素材及び部材に、リサイクル素材(リサイクルPET・PE等)を採用。
環境対応素材を採用したパッケージを表すタカラベルモント株式会社オリジナルマークを作成。タカラベルモント国内生産ブランドで、該当パッケージに順次掲載していきます。
⑥ 世界の森林を守るFSC® 認証紙の採用
個装箱に、FSC(森林管理協議会/国際NGO)認証を受けた紙素材を採用。
サロンの皆さまとともに考える環境活動
営業活動におけるCO2低減
ルベルでは、「サロン様へのご訪問時にも少しでも環境負荷を減らせたら」という思いから、ハイブリッドカーの採用を積極的に推進してきました。2019年には、営業車両の90%以上がハイブリッドカーとなっています。また、渋滞地域を回避するため公共交通機関利用に加えてカーシェアリングを活用するなど、営業活動でのCO2低減に努めています。
リユーザブルバッグ(環境配慮型ショッパー)の採用
2020年7月1日から全国でスタートした、プラスチック製レジ袋の有料化。限りある資源を大切にするため、ルベルでもサステナブルな環境配慮型ショッパーを採用しています。石灰石を主原料(51%以上)としたショッパーは、従来の紙袋やポリエチレン袋よりもパルプ(木材)や化石資源(石油)の使用を大幅に削減できます。また、水濡れに強くリユースにも最適で、経産省・環境省の推進する3R(リデュース、リユース、リサイクル)政策にも対応しています。
ルベルは、これからもサロンの皆さまとともに環境活動について考え、積極的に続けてまいります。
環境保全活動への参画
瀬戸内オリーブ基金への協賛
サロンワークと地球環境の調和を目指すルベルでは、瀬戸内海の美しい自然を次世代につなぐ活動をする「瀬戸内オリーブ基金」に賛同し、売上金の寄付や従業員によるボランティア活動を通じて参加しています。2014年からは、ルベルの活動に賛同くださったサロン様と共に豊島を訪れ、豊島事件や島の現状について学び、環境保全のシンボルとして植樹され大きく育ったオリーブの実の収穫を行う「オリーブ収穫祭」も開催しています。
2004年 | 瀬戸内オリーブ基金協賛開始・オリーブの植樹に参加 |
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2014年 | オリーブ収穫祭開催 |
2015年 | オリーブ収穫祭開催・海岸清掃活動 |
2016年 | オリーブ収穫祭開催 |
2017年 | オリーブ収穫祭開催・海岸清掃活動 |
2020年 | ルベル社員による海岸清掃ボランティア |
2022年 | ルベル社員による海岸清掃ボランティア |
瀬戸内オリーブ基金
「豊島事件(有害産業廃棄物の不法投棄事件)」をきっかけに、建築家の安藤忠雄氏と豊島事件弁護団長の中坊公平氏が呼びかけ人となって設立されたNPO法人。2000年の設立以来、活動資金の助成やオリーブの栽培など瀬戸内海エリアの美しい自然環境を守り、再生することを目的に活動しています。
Fun to Share
ルベルは環境省が推進している低炭素社会実現に向けた気候変動キャンペーン「Fun to Share」に賛同し、参加しています。「Fun to Share」とは、地球温暖化対策の最新の知恵をみんなで楽しくシェアしながら、低炭素社会をつくっていこうよ!という合い言葉。目標に向けてガマンしながら頑張るのではなく、毎日を楽しく暮らしながら、低炭素社会を作ろうという発想です。
環境方針
タカラベルモントグループの環境経営理念
環境に対する国際的危機感を当社のものとして再認識し、地球の自然循環サイクルの中で、持続可能な発展を遂げるため、地球環境の状況、環境保全技術の動向、当社の企業活動全般および製品ライフサイクル全般による環境影響の性質と程度などを見極め、環境対策活動を推し進めます。
タカラベルモント株式会社
代表取締役会長兼社長 吉川 秀隆
タカラベルモント株式会社 化粧品事業部 環境方針
- 当社化粧品事業として、製品の企画、開発から生産、物流、理美容サロン様はじめビューティビジネスに従事されるプロフェッショナルの皆様へのご提案活動、そしてお客様のご使用から廃棄にいたるライフサイクルを視野に入れ、事業活動全般において汚染の予防と環境負荷の低減に努め、省資源とエネルギーの効率利用を進め、当社の一員として環境マネジメントシステムにより、事業の継続的改善をはかります。
- 環境側面に関連して法律、規制、制定および当社が同意した業界等の行動規範を遵守します。
- 事業活動、製品およびサービスが環境に与える影響の中で、特に以下の項目について優先的に環境活動を推進する必要性を認識し、各事業年度毎に環境目標を定め、継続的改善と持続的発展に努めます。
- 製造段階・お客様のご使用時・廃棄段階までを考慮した環境配慮型の製品開発に努めるとともに、関連する環境情報の積極的開示を推進します。
- 使用する化学物質の適切な管理と、より安全な原材料の使用を促進します。
- 生産設備並びに事業に供されるエネルギー、また水及び原材料をはじめとする資源の効率利用に努めます。
- 廃棄物の削減と排出管理に努め、併せて製造部門での排水の適切な処理に取り組みます。
- 職場におけるグリーン購入を推進し、より環境負荷の少ない製品・サービスの調達を進めます。
- 環境教育や広報活動の実施により、化粧品事業部に従事する全従業員に、この環境方針の理解と環境情報の周知徹底を行い、環境保全に対する意識の向上を図るとともに、環境向上運動や環境保護活動へ積極的に支援を行います。また理美容サロン様をはじめ、広くビューティビジネスに携わる皆様を通じお客様に、環境保全に関する提案を積極的に行います。
2021年7月1日
環境最高経営層
タカラベルモント株式会社
常務執行役員 化粧品事業部長 斉藤 勝